韓国HAANSOFTは,同社が販売するLinuxサーバー・ソフト「Haansoft Linux 2005 server - Asianux Inside」が,韓国政府が進めている教育行政情報システム(National Education Information System,NEIS)に採用されたと発表した。HAANSOFTによれば2006年までに2300台のサーバーが導入される予定で,韓国最大のLinuxシステムになるという。

 NEISは,小・中・高等学校など1万校の約800万人の学生,教師など情報を管理するシステム。韓国全体で2300以上のサーバーを,センターおよび全国にある16の教育事務所に設置する予定という。Samsung SDS,LG CNS,KTをそれぞれ幹事とする3つのコンソーシアムが提案に参加し,Samsung SDSが受注した。

 Samsung SDSはパイロット・プロジェクトでサーバーOSとしてRed Hat Linuxを提案していた。今回の主プロジェクトではRed Hat Linux,SUSE Linux,Haansoft Linux 2005 serverを提案していたが,Haansoft Linuxが選ばれたという。HAANSOFTでは「ベンチマークテストで安定性と互換性が高かったこと,韓国内での技術サポート・システムを構築していること」が評価されたとしている。

 Haansoft Linux 2005 serverは,ミラクル・リナックスがHAANSOFT,中国Red Flag Softwareと共同開発しているLinuxディストリビューション「Asianux」をベースにしている。

(高橋 信頼=IT Pro)

◎関連資料
Suggest Domestic Linux to NEIS(HAANSOFT)
韓国語の発表文(HAANSOFT)