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SELinuxは,アクセス権限の細分化などによりセキュリティを強化したLinux。セキュリティが向上する反面,設定が煩雑なことが課題だった。「SELinuxは,深く勉強してからでないと設定をいじることは許さないという姿勢で開発されている。SELinux Policy Editorで,SELinuxをユーザに開放したい」(SELinux Policy Editor Project 中村雄一氏)。
SELinux Policy Editorは,SELinuxの設定をWebブラウザから行えるようするツール。GUIで操作を容易にすると同時に,Simplified Policy(単純化ポリシ)と呼ぶ,SELinuxの多すぎる設定項目の統合や隠蔽を行い簡略化したルールを採用することで,設定を容易にする。
SELinux Policy Editorは日立ソフトウェアエンジニアリングが開発し公開していたが,2005年5月,コミュニティ・ベースのプロジェクト「SELinux Policy Editor Project」に移行した。現在,同プロジェクトには日立ソフトウエア以外の開発者も開発に参加している。
SELinux Policy Editor Projectでは「多くの人に使って頂いて,問題点を洗い出したい」としている。
対応LinuxディストリビューションはFedora Core 4およびFedora Core 3。ライセンスはGPLで配布している。