独立行政法人 産業技術総合研究所(産総研)は6月28日,Linuxディストリビューションの新版「KNOPPIX 3.9日本語版」を公開した。KNOPPIXは,CD1枚で起動する1CD Linux。ドイツのKlaus Knopper氏がDebian GNU/Linuxをベースに開発,産総研が日本語化や機能の追加などを行っている。

 新版では,OpenOffice 2.0のベータ版,KDE 3.4,Linuxカーネル2.6.11など,ソフトウエアのアップグレードが行われている。日本語入力の標準がSCIMになった。従来版同様,Windowsファイル・システムへのインストールや,coLinuxによるWindows上での動作が可能になっている。

 また,OS自体をネットワークからHTTPでダウンロードして起動するHTTP-FUSE mount & mkmd5files Debian パッケージのKNOPPIX 3.9日本語版も公開した。

 いずれも,産総研のKNOPPIXのページなどからダウンロードできる。

(高橋 信頼=IT Pro)