三井物産セキュアディレクション(MBSD)とシマンテックは6月14日,MBSDが提供中の「不正アクセス監視サービス」の対象製品に,シマンテックのIPS(侵入防御システム)製品「Symantec Network Security(SNS)7100シリーズ」を加えることを発表した。SNSを対象したサービス開始は7月1日。不正アクセス監視サービスとは,企業/組織のネットワークに設置したIDS(侵入検知システム)/IPSをリモート監視するサービス。不正アクセスなどを検出した場合には,管理者へメールなどで連絡したり,IPSなどの設定を変更したりする。

 MBSDでは,3年以上前からIDS/IPSをリモート監視するサービスを提供している。同サービスの対象製品(同サービスで監視してもらえるIDS/IPS製品)は,米Sourcefireの「Intrusion Sensor」や米Internet Security Systemsの「RealSecure」など7種類。7月1日からは,シマンテックのSNSも対象になる(関連記事)。

 SNSを対象とするリモート監視サービスは「不正アクセス監視サービス for SNS」と呼ばれる。同サービスでは,SNSのログなどを24時間365日リモート監視し,IPSが攻撃トラフィックを防御できなかった場合などには,管理者へメールや電話などで連絡する。契約内容によっては,攻撃トラフィックをブロックできるように,リモートからIPSなどのルールを変更する。また,日々の運用を通して,IDS/IPSのシグネチャやルールなどを最適化する。

 リモートでどこまで対応してくれるのかは契約次第。「リモートから監視から設定変更などをすべて行う場合もあれば,レポートやアドバイスだけを提供する場合もある」(MBSD 上野昌章 取締役副社長)。料金は個別対応。契約内容や監視対象(サイト規模)によって変わってくるのでメニュー化するのは難しい。参考料金は「最少構成(1サイト)で20万円から」(上野氏)。

◎参考資料
不正アクセス監視サービス(三井物産セキュアディレクション)
Symantec Network Security 7100 Series(シマンテック)

(勝村 幸博=IT Pro)