独立行政法人 産業技術総合研究所は6月7日,CD Linuxの新版「KNOPPIX 3.8.2日本語版」を公開した。収録ソフトウエアの更新や修正が行われている。ネットワーク・ブート用サーバー版KNOPPIXの新版「PXE Terminal Server for HTTP-FUSE KNOPPPIX」も同時に公開した。他のサーバーにあるOSのイメージを中継してクライアントに配信できるようになった。

 KNOPPIX 3.8.2日本語版は,収録ソフトウエアのアップデートと,Linuxカーネルのアップデートが行われている。また,多言語入力フレームワークSCIMをオプションとして追加した。

 PXE Terminal Server for HTTP-FUSE KNOPPPIXは,ネットワーク・ブート用サーバー版KNOPPIXの新版。クライアントPCはネットワーク・ブートでKNOPPIXをダウンロードして起動する。これまでのPXE Terminal Serverでは,サーバーのCD内にあるOSイメージでしかブートできなかったが,新版では,HTTPでOSイメージをダウンロードするHTTP-FUSE KNOPPIXに対応したことで,外のサーバーにあるHTTP-FUSE KNOPPIXのイメージを中継して公開することが可能になった。ネットワーク・ブートしたクライアントPCで,USBメモリーにOSを分割圧縮ブロック・ファイルとして保存することもできる。

 KNOPPIX 3.8.2日本語版とPXE Terminal Server for HTTP-FUSE KNOPPPIXは,KNOPPIX日本語版の公式サイトなどからダウンロードできる。

(高橋 信頼=IT Pro)