日立ソフトウェアエンジニアリングは,「SELinux Policy Editor」の開発体制を,社外の開発者も含めたコミュニティ・ベースに移行した。SELinux Policy Editorは,オープンソースのセキュアOS SELinuxの設定・運用をGUIにより行うツール。これまでは日立ソフトウェアエンジニアリング社内で開発し,オープンソース・ソフトウエアとして配布していた。

 多くの開発者に加わってもらうことで,SELinux Policy Editorの拡張や改良を促進すること,様々なディストリビューションの最新のSELinuxで利用可能にすることが狙い。

 プロジェクトのホームページはhttp://seedit.sourceforge.net/。開発の中心となっている日立ソフトウェアエンジニアリングの中村雄一氏は「パッチを送りたい,何か協力したいという方はメールを送ってほしいとしている。今回の開発は,英語を優先して行うため,特にホームページやドキュメントの日本語化要員が足りない状態だという。問い合わせ先メール・アドレスはynakam@gwu.edu

 今後の開発予定としては,Fedora Core3などディストリビューションへの対応,中間言語のセキュリティ見直し,中間言語の拡張などを計画している。

(高橋 信頼=IT Pro)