![]() |
日本アボセントは、KVMスイッチ「DSRシリーズ」の新製品4モデルを5月31日、発表した。新機能として、監視用PCのCD/DVDドライブなどを遠隔地のサーバーのドライブとして使えるようになった。サーバーのある場所まで出向かなくても遠隔地からCDに入ったOSやアプリケーションなどをサーバーにインストールできる。
同社では、この新機能を「バーチャル・メディア機能」と呼んでいる。同社のKVMスイッチでは、インターネットを介して、遠隔地の監視用PCからサーバーのキーボード、マウスを操作し、サーバー画面を監視用PCの表示させることができる。これによって、ほとんどのサーバー操作はできたのだが、監視用PCのドライブに入れたCD-ROMからOSやアプリケーションをサーバーにインストールすることはできなかった。バーチャル・メディア機能を搭載した新モデルによって、これができるようになった。
バーチャル・メディア機能では、CD/DVDのほかに、CD/DVD/FDのイメージファイル、FDやUSBメモリーなどのマス・ストレージも扱える。マス・ストレージには書き込みも可能であるため、サーバーから大量のデータをUSBメモリーに取り込むことも可能。だが、書き込み機能を使わせないように禁止することはできない。
バーチャル・メディア機能のメリットは各種ある。まず、複数拠点のサーバー群に対して1個所からCD-ROMなどでインストールすることができる。このためオペレータを各地に分散配備しなくてもすむ。また、サーバー室に物理的に出入りする回数を減らして、セキュリティ・リスクを減らすことができる。
また、サーバーにCD/DVDドライブを常時接続しておく必要はなくなる。ただし、リモートのCD/DVDドライブからサーバーをブートすることはできないので、何もインストールされていないサーバー機には、直接ドライブをつなぐ必要がある。
また、CD-ROMなどの媒体をサーバーのある場所に送らずに済むので、サーバーが各地に分散している場合には、輸送費を削減できる。媒体そのものは1個所に置いておけるので、管理しやすい。さらにオペレータは「寒くて体調を壊しかねないマシンルームに行かなくても済む」と、同社の関根光次ジェネラル・マネージャーは自身の経験からメリットを語る。
新製品にはDSR1030、DSR2030、DSR4030、DSR8030の4モデルがある。従来から販売しているDSRxx20シリーズにバーチャル・メディア機能を加えて、DSRxx30シリーズとして今回、発表した。各モデルの違いは、サーバーに同時に接続できるリモート管理者の数。それぞれ、1人、2人、4人、8人となっている。ただし1台のサーバーには同時に1人しか接続できない。物理的に接続できるサーバーは各モデル共通で最大16台となっている。
価格はDSR1030が75万4950円、DSR2030が94万3950円、DSR4030が141万6450円、DSR8030が160万5450円。いずれも6月中旬から出荷する。
(和田 英一=企画編集委員)