トレンドマイクロは4月27日,4月23日に発生した障害で迷惑をかけたとして,個人ユーザーに対して「ウイルスバスター2005/2004」などのサポート期間(契約期間)を1カ月延長することや,復旧にかかった費用を負担する(1ライセンスあたり最大8500円)ことなどを発表した。法人ユーザーに対しても同じようにサポート期間を1カ月延長するが,復旧費用などについては個別対応。5月9日から専用の相談窓口(電話番号0120-182-911)で受け付ける。

 対象となるのは,4月23日時点でサポートが有効だった「ウイルスバスター2005/2004インターネット セキュリティ」「ウイルスバスター コーポレートエディション」「Trend Micro Client/Server Security」「Server Protect」――のユーザー。いずれのユーザーについても,サポート期間が無条件で1カ月延長される。ユーザーが手続きをする必要はない。

 障害が発生したウイルスバスター2005/2004の個人ユーザーについては,(1)業者に復旧を依頼して作業が終了している場合には,その費用を負担する。また,(2)ユーザーが自分で復旧させた場合には,サポート期間を3カ月延長する。これらについては手続きが必要。手続きの詳細については,専用の相談窓口で案内する。

 なお(1)については,負担額の上限は1ライセンスあたり8500円。これはウイルスバスターの定価と同じだが,「限度額は定価とは無関係。社内で検討して妥当と判断したのがこの金額だった」(同社広報)。また,(1)を申請する際には領収書などが必要。

 (2)については領収書などは必要ない。ただし,指定の書類に必要項目を記入して同社へ送る必要などがあるという。(1)の場合でも,領収書がない場合には,(2)として申請することになる。

 法人ユーザーについても,対象製品を利用している場合には,無条件でサポート期間が1カ月延長される。ただし,復旧費用の負担などについては個別対応になる。

 なお,「ウイルスバスター 月額版」のユーザーについても,何らかの対応を検討しているという。詳細については,近日中に発表する予定。

 相談窓口の詳細は以下の通り。

<トレンドマイクロ復旧費用ご相談窓口>
電話番号:0120-182-911
受付時間:9時から20時(土・日・祝祭日含む)
受付開始日時:2005年5月9日(月)午前9時

◎参考資料
ウイルスパターンファイルの問題に関するお客様への対応について(ニュースリリース)

(勝村 幸博=IT Pro)