VAリナックスは4月5日,Linuxカーネルの障害解析サービス「VA Quest」を開始した。Linuxの障害が発生した際に,Linuxカーネルのソースコードやメモリー・ダンプに基づき調査,原因を追求した回避方法の提案や修正パッチの提供などを行うサービス。

 シルバー,ゴールド,プラチナの3段階のメニューがある。シルバーは対象機器数10台までで月額25万円。ゴールドは対象が40台までで月額70万円。プラチナは対象機器数無制限で月額150万円。

 VAリナックスでは,サービス開始にあたって,専任解析要員5名によるチーム「カーネル解析ユニット」を新設した。リーダーはエンタープライズOS事業ユニット長の小田逸郎氏が兼務する。

 VAリナックスではLinuxカーネルに正式採用されているゼロコピーNFSと呼ぶNFSの高速化を行った実績がある。メモリーを稼動中に交換する機能も開発中である。またNTTデータと共同で,Linuxカーネル・ダンプ・ツール「Mini Kernel Dump」を開発,オープンソース・ソフトウエアとして公開している。

(高橋 信頼=IT Pro)