住友電気工業は4月1日,同社とそのグループ企業が基幹業務向けに利用するLinuxサーバーの台数が300台を超えたことを明らかにした。インターネット・サービス事業者がLinuxを大量導入している例は多いが,社内業務向けとしては300台のサーバーは国内最大級の導入事例となる。

 同社では1999年にLinuxとJavaを全社の標準として採用し,最初のシステムとして2000年にインターネットを利用した「全社購買システム」をカットオーバー。以降,人事,経理,物流,販売,生産管理などのシステムを構築した。

 サーバーのほとんどは同社の伊丹コンピュータセンターに設置され,子会社である住友電工情報システムが運用を担当している。

 Javaでの開発は,同社が開発したデータ中心アプローチに基づくフレームワーク上で行っている。同フレームワークは子会社の住友電工情報システムが「楽々Framework II」として販売している。

(高橋 信頼=IT Pro)