住商情報システムは3月31日,住友商事が保有するVA Linux Systems Japan(VAリナックス)の全株式を譲り受け,57.1%を保有する筆頭株主になったと発表した。これにより住商情報システムはオープンソース事業を強化,2005年度は20億円,3年後の2007年度には100億円の受注を目標とする。

 VA LinuxはLinuxカーネルやオープンソースのネットワーク基盤ソフトエアを中心としたコンサルティングなどを行っている企業(関連記事)。オープンソース・ソフトウエアの開発を支援するサイトSourceForge.jpをオープンソース開発者に無償で提供するなど,オープンソース・コミュニティとも深い関わりを持つ。

 また住商情報システムは,オープンソースのDBMS MySQLのCertified Platinum Partnerとなったり,SAP製品をSUSE LinuxとMaxDBで構築するための検証でシステム構築を担当(関連記事)するなど,オープンソース事業を強化している。

 今回の株式取得に際して,NTTコムウェア,NTTデータなど他の株主の出資比率への影響はないという。

(高橋 信頼=IT Pro)