ヒューメントは3月30日,オープンソースDBMS Firebirdの有償サポート・サービスを開始すると発表した。Firebirdは米Borland SoftwareのInterBaseから派生したオープンソースのDBMS。ボーランドからはFirebirdに対する有償サポートは提供されておらず,メニュー化したサポート・サービスを国内で提供するのはヒューメントが初めてと見られる。

 サポート・メニューは3種類。「Standardサポートサービス」はインストール,SQLコマンド,バックアップなどFirebird本体に関する,3件までの基本的な問い合わせへの回答を行う。価格は年間21万円。「Advancedサポートサービス」はStandardの内容に加え,JDBCやODBCによるプログラミング言語からの接続やデータ処理,InterBaseからFirebirdへの移行,チューニングや監視ログに関する問い合わせを年間5件まで回答する。価格は年間80万円。「Platinumサポートサービス」はAdvancedの内容に加え,Oracle,DB2,Microsoft SQL Serverなどの商用データベースからの移行,FirebirdのAPIを利用したプログラムに関する質問に年間5件まで回答する。価格は150万円。

 ヒューメントでは「サポートを提供するだけでなく,Firebird日本ユーザー会と協力し,PostgreSQLやMySQLに負けないFirebirdのコミュニティを育成していきたい」としている。

(高橋 信頼=IT Pro)