トレンドマイクロは3月8日,2月中に寄せられたウイルス報告を集計して公表した。それによると,「AGOBOT」や「RBOT」,「SDBOT」といったボット系が多数報告されたという(関連記事)。また,「WORM_BROPIA.F」のようにメッセンジャ・ソフトで感染を広げるウイルスについても,アジアを中心に流行したとして注意を呼びかけている(関連記事)。

 トレンドマイクロでは,同社のサポート・センターへ寄せられたウイルス発見および被害報告を毎月集計し,件数が多かったウイルス名を公表している。2月中に報告件数が多かったウイルスは以下のとおり(いずれも変種を含む)。なお,2月の総報告数は2736件。1月の3610件から大幅に減少したという。各ウイルスの詳細については,同社サイトを参照してほしい。

(1)WORM_AGOBOT(122件)
(2)TROJ_AGENT(106件)
(3)WORM_RBOT(102件)
(4)WORM_SDBOT(101件)
(5)TROJ_SMALL(72件)
(6)JAVA_BYTEVER.A(62件)
(7)WORM_NETSKY(60件)
(8)TROJ_ISTBAR(55件)
(9)TROJ_DYFUCA(34件)
(10)VBS_REDLOF(32件)

 (1)WORM_AGOBOT,(3)WORM_RBOT,(4)WORM_SDBOT——は,いずれもボット系のウイルスである。ボット系は,協調して動作する“ボットネット”を構築することや,変種が多数出現することなどが特徴。変種があまりにも多いため,ウイルス対策ソフトを利用していても検出できない場合がある。

 上記の“ウイルス・ランキング”には入っていないものの,トレンドマイクロでは2月3日に確認されたWORM_BROPIA.Fなどについても注意を呼びかけている。WORM_BROPIA.FはMSN Messengerを使って感染を広げる。国内での報告件数は少なかったものの,台湾や韓国,中国では流行したという。

 同社では「『ウイルスはメールの添付ファイルとしてやってくるもの』と思い込んでしまっているユーザーは,まさかメッセンジャーでチャットしている最中にウイルスが送り込まれてくるとは思いもよらな」いだろうとして,メッセンジャで感染を広げるウイルスにも注意するよう警告している。

◎参考資料
ウイルス感染被害レポート - 2005年2月度

(勝村 幸博=IT Pro)