NECは4月8日から,ノベルのSUSE Linuxの販売を開始する。両社が2月18日に明らかにした。国内では日本IBMと日本HPがSUSE Linuxを販売しているが,外資系ではない国産大手サーバー・メーカーがSUSE Linuxを販売するのは初めて。

 NECはすでにRed Hat Enterprise Linux,MIRACLE Linux,Turbolinuxを販売しており,SUSE Linuxを合わせると4社のLinuxディストリビューションを販売することになる。SUSE Linuxの適用分野についてNECでは「今後は日本市場においてもホスティングやHPC(ハイパフォーマンス・コンピューティング,科学技術計算)の分野において利用が進むと考えている」としている。

 当面はプレインストールではなく,サーバーとは別に販売する。サーバーの動作確認は「必要に応じ順次検証し,情報を公開していく」(NEC)方針。

 価格は,HPC向けの1ノードライセンスが税別1万円から。NECでは今後1年間で2500ライセンスの販売を見込んでいる。

 NECは2007年に企業向けLinux事業全体で900億円の売上を目指している(関連記事)。

(高橋 信頼=IT Pro)