日本SELinuxユーザ会準備委員会は2月7日,「日本SELinuxユーザ会」を設立した。SELinuxは米国家安全保障局が中心になって開発したオープンソースのセキュアOSモジュール。アクセス権限をきめ細かく制限することなどによりセキュリティを高める。TurboLinux ServerやFedora Coreが標準で採用するなど,LinuxベースのセキュアOSとしては最も普及している。ユーザー会の設立により,日本での利用の拡大が期待される。

 技術者の交流とSELinux普及のため,以下のような活動を行う。メーリングリストの運営,勉強会などイベントの開催,SELinuxやセキュアOSに関する日本語情報の発信,本家SELinuxコミュニティとの連携,SELinuxのパッチやツールの開発などである。

 SELinuxだけではなく,LIDSのような他のオープンソース・セキュアOSも活動対象にしていく方針。

 同会では「SELinuxやセキュアOSに関心がある方はどなたでも参加できます。メーリングリストや勉強会,オフ会に気軽にご参加下さい」と呼びかけている。会費は無料。

 代表を中村雄一氏(関連記事,中村氏による「SELinux入門」),副代表を岩城正吾氏,会計を女部田武史氏,運営委員を面和毅氏(関連記事,面氏による「LIDS入門」),運営委員を渡瀬順平氏,メーリングリスト管理人を上野修一氏が務める。

(高橋 信頼=IT Pro)