NECソフトは企業のためのITソリューション展「NET&COM 2005」で,入退室を管理しているスペース内にあるパソコンを、正式な手続きを経て入室した人しか利用できなくするための仕組みを参考出品した。今春にも正式に発売する。

 正式入室者だけにパソコンの操作を許可するのは「BiodePass-Logon」というパソコン用ソフト。指紋や顔,虹彩などを認証に利用する入退室管理システム「BiodePass」と組み合わせ、入室許可情報を確認することで実現する。これにより、正式な入室者に伴って入室した人のパソコン使用を防止する。入室者がパソコンの電源を点けたまま退室した場合は、退室情報を元にパソコンからのログオフ処理を自動実行する。パソコンにも、指紋や顔といった生態認証の仕組みを搭載しておく。

 BiodePass-Logonを開発した理由を、同社の国方純一第二官庁ソリューション事業部主任は「入退室管理システムの商談で顧客からの要望が多かったため」と話す。

 BiodePassは既に発売中で、価格は最小構成で100万円から。BiodePass-Logonの価格は未定。

(茂木 龍太=日経Windowsプロ編集)