日本のミラクル・リナックス,中国のRed Flag Software(北京中科紅旗軟件技術有限公司),韓国のHaansoftの3社は,共同開発するLinux「Asianux」の新版2.0を2005年7月にリリースする。2.0の特徴はLinuxカーネルの新版2.6を採用すること。カーネル2.6では,大規模システムでの性能改善などが行われている。

 ミラクル・リナックスは3月に開催する同社のイベント「MIRACLE Technology Conference 2005」で,Asianux 2.0の詳細について発表する予定である。同イベントに合わせて,Red Flag SoftwareとHaansoftの首脳が来日し,共同発表を行う。

 Asianuxをベースに,ミラクル・リナックスはMIRACLE LINUXを,Red Flag SoftwareはRed Flag DataCenter Serverを,またHaansoftはHaansoft Linuxをそれぞれ製品化し販売している。

 2004年10月にHaansoftが共同開発に参加した時点で,3社はAsianux 2.0を2005年9月にリリースするというロードマップを示していた。スケジュールを早めて,前倒しで開発を進めている格好だ。

 またミラクル・リナックスは1月27日,新しい企業ロゴなどを制定したと発表した。

(高橋 信頼=IT Pro)