Mozilla Thunderbird
 Mozilla Japanは12月24日,オープンソースのメール・クライアント「Mozilla Thunderbird 1.0 日本語版」を正式リリースした。現在Windows版,Mac版,Linux版が公開されている。ThunderbirdはMozilla Suiteからメール・クライアント機能を独立させたソフトウエア。学習型の迷惑メール対策機能やプライバシー保護機能,RSSリーダーなどが特徴。軽量WebブラウザFirefoxと対をなすソフトウエアである。

 英語版は12月7日に公開され(関連記事),リリース後10日で100万回ダウンロードされている。Mozilla Japanでは「多くのボランティアの協力のもとで,ローカライズセンターを中心に日本語環境でのテストを重ねてきた」という。

 迷惑メール対策機能は,自動的に迷惑メールを分類する機能。ユーザーが「迷惑メール」と指定したメールの特徴を学習し判断する。プライバシー保護機能は,HTMLメールのコンテンツが勝手にインターネットにアクセスすることを防ぐ機能。RSSリーダー機能は,RSSで提供される最新ニュースなどの更新情報を取得し,表示する。また,受信メールを検索した際に,その検索条件を保存しておき,すぐに同じ条件で検索できるようにする検索フォルダ機能なども備える。

 またMozilla Japanは,Webブラウザ,メール・クライアント,HTMLエディタを統合したMozilla Suiteの最新版「Mozilla Suite 1.7.5」日本語版も同時に公開した。

 Mozilla Thunderbird,Mozilla SuiteはともにMozilla Japanのサイトからダウンロードできる。

(高橋 信頼=IT Pro)