Mozilla Foundationは12月7日,メール・クライアントMozilla Thunderbird 1.0の正式版をリリースした。Mozilla Japanのサイトなどから,無償でダウンロードできる。現在Windows版,Linux版,MacOS版が公開されている。英語版だが,日本語のメールも扱える。日本語のOutlook Expressのメールのインポートも可能。メニューなどを日本語化したバージョンは,現在Mozilla Japanが準備中である。

 Mozilla Foundationは,Webブラウザやメール・クライアント,HTMLエディタなどの統合アプリケーションであるMozillaから,個々のアプリケーションを切り出し,軽量化してリリースしている。WebブラウザはFirefoxとして11月9日にリリースされた。Firefoxと対をなすメール・クライアントThunderbirdは,12月1日にリリース候補版(Release Candidate)が公開されていた。また,HTMLエディタであるNvuも12月バージョン0.6が公開された。

 Thunderbirdは,学習型迷惑メール対策機能や,プライバシー保護機能,RSSリーダー機能を備えていることが特徴。迷惑メール対策機能は,ユーザーが「迷惑メール」と指定したメールの特徴を学習し,自動的に迷惑メール分類する機能。プライバシー保護機能は,知らない送信者からのメッセージに含まれる,インターネットにアクセスして表示するコンテンツをブロックする機能。RSSリーダー機能は,RSSで提供される最新ニュースなどの更新情報を取得し,表示する機能である。

(高橋 信頼=IT Pro)