独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)は11月29日,Linuxを中心とするオープンソース・ソフトウエアをミッション・クリティカルなシステムに適用するための事業を実施すると発表した。具体的には性能評価,信頼性評価を行うとともに,障害解析ツールの開発を行う。2005年3月まで実施し,成果は無償公開する。

 性能・信頼性評価では,評価結果だけでなく、評価の手順やハードウエアおよびソフトウエア構成,使用したデータ,ツールなどの詳細な内容をシステム設計・構築ノウハウとして公開する方針。

 障害解析ツール整備では,障害時の記録データを効率的に解析するためのツールを開発するとともに,障害解析手順やツールの活用ノウハウを公開する。

 日立製作所が幹事企業となり,SRA,NTTデータ,新日鉄ソリューションズ,住商情報システム,野村総合研究所,ミラクル・リナックス,ユニアデックスが参加する。また,OSDLと日本OSS推進フォーラムが協力団体として参加する。

(高橋 信頼=IT Pro)