独立行政法人 産業技術総合研究所(産総研)は11月16日,ネットワークからOSをダウンロードし起動するLinux「SFS-KNOPPIX」を公開した。SFS-KNOPPIXは,約20Mバイトの起動プログラムだけをクライアントに配布すれば,OSの本体のファイル・システムをネットワーク経由で取得し,起動する。これにより,様々にカスタマイズされたOSを,起動時にユーザーが選択できる。

 SFS-KNOPPIXには,CDで起動するバージョンのほか,USBメモリーから起動するバージョン,またcoLinux(関連記事)により,Windowsの上で動作するバージョンもある。

 OSの必要な部分だけを圧縮して転送するため,約50Mバイトをダウンロードすれば,デスクトップ環境のKDEを使用できる。

 SFS-KNOPPIXは,CD-ROM1枚にOSとアプリケーションを収録し,CD-ROMから起動する1CD Linux「KNOPPIX 3.6」をベースにしており,デバイス・ドライバや設定ファイルは共通のものを使用できる。産総研は,KNOPPIXの日本語化と配布を行っている。

(高橋 信頼=IT Pro)