東京フォレックス・フィナンシャルは,11月20日,Linuxをインストールした1.8インチのポータブル・ハードディスク(HDD)を発売する。名称は「Linasis Pocket Penguin」。USB起動が可能なパソコンであれば,Linuxを起動できる。持ち歩けるLinuxシステムとして使用できる。

 Linuxディストリビューションとして,独立行政法人 産業技術総合研究所が日本語化しているKNOPPIX3.6を採用したモデルと,日本人が開発しているRed Hat系 1CD Linux のBerry Linuxを採用したモデルがある。

 ディスク容量は20Gバイトで,Linux領域に10Gバイトを割り当てている。残りの10Gバイトは,通常のポータブルHDDとして使用することを想定している。

 トランセンド製ユーティリティ・ソフト「StoreJet」が付属している。Pocket Penguinをハードウエア・キーとして,接続した際だけパソコンを使用可能にする機能や,ファイルを暗号化し接続した際にだけアクセスできるようにする機能,Outlook Express環境を持ち運びできる機能が使用できる。ただし,StoreJetはWindows上でのみ動作する。Linux上では使用できない。

 価格は税込2万9400円。東京フォレックス・フィナンシャルのホームページのほか,セブンドリーム・ドットコムでも販売する。

(高橋 信頼=IT Pro)