The Fedora Projectは11月8日(現地時間),Linuxディストリビューションの新版Fedora Core3を正式リリースした。Fedora Core3の特徴は,セキュリティを向上させたこと。具体的には,セキュアOS機能SELinuxの新しいポリシー(設定)を導入すると同時に,デフォルトで有効になったこと。前版のFedora Core2では,標準で含まれていたが,有効にするにはユーザーが指定する必要があった。
Fedora Coreは,Red Hat Linuxの後継と位置づけられるLinuxディストリビューション。SELinuxは,プログラムやファイルのアクセス権限を厳密化,細分化し,侵入を防ぐセキュアOS機能である。
Fedora Core3の新しいポリシーを,The Fedora Projecはtargeted policyと呼ぶ。侵入者に狙われやすいデーモン(サービス)を監視し,保護するためのポリシーを設定した。具体的にはWebサーバーhttpd,DNSサーバーnamedやdhcpd,nscd,ntpd,portmap,snmpd,squid,syslogdをターゲットとしている。
また,リモート・コントロール・ツールVNCによるターミナル・サービス(リモート・コントロール)機能が備わった。また,ユーザーが印刷ジョブの状況を一覧できる機能なども追加されている。
Fedora Core3では,以下ようなのソフトウエアの新バージョンが採用されている。
Fedora Core3は,The Fedora Projectのftpサーバーまたはミラー・サーバー,およびBitTorrentから入手できる。
◎関連資料
◆Fedora Core 3 Release Notes
◆Fedora Core 3 SELinux FAQ