東京フォレックス・フィナンシャルは1CD Linux「Berry Linux」を発売する。パソコンやポータブル・ハードディスクにプリインストールして販売するほか,シュリンクラップ・パッケージとしても販売する。パッケージ価格は税別1980円,発売時期は12月1日を予定している。

 Berry Linuxは,CDから起動でき,CD1枚にOSとアプリケーションをすべて収めた1CD Linux。ハードディスクにインストールして使用することもできる。Berry Linuxは日本人の中田裕一朗氏が開発しており,東京フォレックス・フィナンシャルはBerry Linuxを販売すると同時に,Berry Linuxの開発に関する支援を提供する。

 1CD Linuxには,産業技術総合研究所が日本語化しているKNOPPIXなどほかにもあるが,Berry LinuxはRed Hat系Linuxをベースにしており,アプリケーションやデバイス・ドライバがRed Hat系Linuxとの互換性が高いことなどが特徴。

 Berry Linuxは無償で配布されているが,東京フォレックス・フィナンシャルが販売する有償版には,メールによる1回ぶんの問い合わせサービスと,沖データMICROLINEプリンタ用設定ファイルが付属する。税別1980円という価格は「パッケージ販売されているLinuxとしては最も安価」(東京フォレックス・フィナンシャル)という。

 東京フォレックス・フィナンシャルは現在,Linuxをプリインストールしたパソコンを販売している。また11月11日からは,1CD LinuxのKNOPPIXをインストールした1.8インチのポータブル・ハードディスク「「Linasis Pocket Penguin」を発売する。既存のパソコンにポータブル・ハードディスクをUSB接続して起動し,Linuxマシンとして使用できる。またOS環境を持ち運ぶことができる。

(高橋 信頼=IT Pro)