ゼンド・ジャパンは10月28日,Webサイト高速化ツールの新版「Zend Performance Suite 4.0 日本語版」を出荷した。新版では,Webアプリケーション記述言語PHPの新版PHP5に対応したほか,ファイルのダウンロードを高速化する機能を備えた。

 Zend Performance Suiteは,PHPのプログラムをあらかじめコンパイルしてキャッシュする,コンテンツをキャッシュする,送出データを圧縮するといった方法により,Webサイトを高速化する。ゼンドでは30倍の高速化が見込めるとしている。PHPのコア開発者が設立したイスラエルZend Technologiesが開発した。日本では楽天市場などが採用している。

 新機能であるファイル・ダウンロード高速化は,ファイル・ダウンロード処理をWebサーバーを迂回して行うことで実現している。約2倍のリクエストに対応可能になるという。

 Linux,Solaris,FreeBSD,Mac OS Xで稼動する。価格は,Intelプロセッサ・ベースのサーバーが1CPU3あたり1万円,SunのSPARCサーバーが1CPUあたり50万円。

(高橋 信頼=IT Pro)