NPO法人 OSCARアライアンスは10月26日,古いCOBOL業務アプリケーションのソースコードを買い取る事業を開始すると発表した。買い取ったCOBOLソースコードは,LinuxやUNIX上で動くPHPアプリケーションに変換し,オープンソース・ソフトウエアとして無償公開する。

 OSCARアライアンスはオープンソース・ビジネスの普及を目的とする特定非営利活動法人。オープンソースのライセンスに関する無料法律相談や,オープンソースの業務アプリケーションの配布などを行っている。配布しているオープンソース・ソフトウエアには外食産業向け座席予約管理システム「GARAGARDOA(ガラガラドア)」,WebPOS業務パッケージ「フランシーヌ」,グループウエア「ペンギンオフィス2」がある。

 「古くなり使われなくなったアプリケーションでも,機能追加等の改良を行うことにより,現在でも十分に活用できるものがある」(OSCARアライアンス)。COBOLからPHPへのコンバートには変換ツールを利用する。

 買い取るCOBOLアプリケーションの条件は,メインフレームのCOBOLで書かれていること,安定稼動の実績があること,他の企業や個人などでも利用できる可能性があること,他のシステムの一部ではなく独立して動作することなど。金額や買い取りの可否は,アプリケーションの種類や規模などに基づき審査する。初年度は10件の買い取りを見込んでいる。

(高橋 信頼=IT Pro)