日本ユニシスは10月18日,最大32CPUを搭載できる同社の旗艦サーバー「Unisys Enterprise Server ES7000」のLinux対応版を発売した。ES7000はこれまでWindowsを搭載して販売しており,2003年日本国内における16CPU以上のIAサーバーの出荷台数で48%のシェアを占めているという。

 ES7000はシステムを停止することなくCPUやメモリー,入出力装置の交換が可能,1つのきょう体を複数に分割し,別々のOSを稼動させるなど,メインフレームが備える可用性向上機能を持つ。Linuxに対するサポートも,緊急時の障害を修正するパッチを作成するなど,ミッション・クリティカルなシステム向けのサービスを提供するとしている。

 日本ユニシスでは3年後にES7000 Linux版含めたLinux事業の売上を150億円とすることを目標にしている。

 CPUとしてXeon MPを搭載する「ES7000/500シリーズ」,Itanium2を搭載する「ES7000/400シリーズ」がある。ノベルのSUSE LINUX Enterprise Server,レッドハットのRed Hat Enterprise Linux,ミラクル・リナックスのMIRACLE LINUXの3つのLinuxディストリビューションをサポートする。

(高橋 信頼=IT Pro)