ターボリナックスはサーバーOSの新版「Turbolinux 10 Server」を10月29日に発売する。特徴はLinuxカーネル 2.6を採用し,セキュアOSのSELinuxを利用可能にしたことなど。10月5日に行われた発表会では競合製品に比べ低価格であることを強調した。

 「Turbolinux 10 Server」の価格は税込4万1790円。1年間の設定や障害の問い合わせサポートが含まれるTurbolinux 10 Server with Supportは10万2900円。セキュリティ・パッチは5年間無償提供するという。例えばRed Hat Enterprise Linuxの場合,エントリー/ミッドレンジ・サーバー向けESの年間サブスクリプション(使用料およびアップデート,サポート料)が9万9800円,大規模向けであるASの年間サブスクリプションが19万8000円である。

 セキュリティ面では,アクセス権限をきめ細かく管理できるセキュアOSのSELinuxと,SE LinuxをGUIで管理するオープンソースのツールSELinux/Aidを利用可能とした。ターボリナッックスのサーバーを定期的にチェックし,自動でアップデートを行う「インテリジェント・アップデート」機能も搭載した。

 同梱した商用ソフトウエアの試用版は,「F-Secure アンチウィルス Linuxゲートウェイ」やバックアップ・ツールの「NetVault」,DBMSの「PowerGres Plus」,サーバー管理ツールの「HDE Controller」,グループウェアの「desknet's」など。ターボリナックスのオンラインショップで優待価格で製品版を購入できるようにする。

(高橋 信頼=IT Pro)