The Apache Software Foundationは8月31日(現地時間),オープンソースのJava Webアプリケーション・フレームワークStrutsの新バージョン1.2.2を正式リリースした。1.2系列の最初の安定バージョンであり,1.1系列が2003年6月にリリースされて以来の,1年ぶりのメジャー・バージョンアップである。

 1.2の主要な新機能は,MappingDispatchActionクラスと,ワイルドカード・アクションマッピング。ともに,リクエストと処理(アクション)を結びつけるための記述を容易にする機能である。

 MappingDispatchActionは,アクションマッピングで呼び出すメソッドを指定することができるクラス。1つのアクションのクラスで複数のアクションマッピングを扱うことができるため,リクエストパスごとに呼び出されるメソッドを変更することが可能になる。

 ワイルドカード・アクションマッピングは,アクションマッピングのリクエストパスをワイルドカード「*」を使って定義できる機能。複数のアクションマッピングを1つの定義で行える。

 Strutsは,Apache Software Foundationのサイトなどからダウンロードできる。

(高橋 信頼=IT Pro)

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