トレンドマイクロは8月26日,事前に応募があった小学生を対象に「夏休み自由研究体験教室」を開催した(関連記事)。同教室では,「コンピュータ・ウイルスとは何か」「インターネットを安全に利用するためにはどうすればよいか」――などを,分かりやすく解説した。

 ウイルス対策として強調されていたのは,「自分に覚えがないメールは開かないで削除する」こと。「不要と思われるメールは,すべて削除したほうがよい」(トレンドラボ・ジャパン アンチ・ウイルスセンターの岡本勝之ウイルスエキスパート)。教室の最後には,複数のメールの中からウイルス添付メール(実際には“疑似”ウイルス添付メール)を当てるクイズが実施された。

 インターネットを安全に使うために強調されていたことは,自分の住所や電話番号などをむやみ教えないこと。例えば,「住所と電話番号を教えてくれたらプレゼントをあげる」といったメールを受け取っても,相手にしないよう呼びかけていた。

 トレンドマイクロによると,参加者本人ではなく親が申し込んだケースがほとんどだったという。親の一人に話を聞くと「セキュリティについて教える必要があるとは思うものの,自分ではなかなか教えにくいので申し込んだ。分かりやすくてよかった」とのことだった。参加者数人にも話を聞いたが,いずれも「分かりやすかった」と好評だった。同社では,今後も同様の教室を開催したいという。

(勝村 幸博=IT Pro)