PostgreSQL Global Development Groupは8月23日(現地時間),PostgreSQLの深刻なバグを修正した最新バージョン7.4.5,7.3.7,7.2.5を公開した。バグの内容は,チェックポイントの直後にクラッシュした場合,チェックポイント直前のトランザクションがリカバリ時に消失する可能性があるというもの。

 この問題はPostgreSQL 7.4.3,7.3.6,7.2.4に存在し,各系列のそれ以前のバージョンにも存在する可能性がある。「データの整合性に関連する問題であり,アップグレードを行うことを強く推奨する」(PostgreSQL Global Development Group)。

 またPostgreSQL 7.4.3には,B-Treeインデックスが張られているテーブルに多数のコネクションから大量のINSERTやCOPYを行った場合に,サーバーがPANICを起こす問題が存在した。今回公開された7.4.5で修正されている。この問題は7.4より前のリリースには存在しないという。

(高橋 信頼=IT Pro)

■訂正
掲載当初「この問題はPostgreSQL 7.4.4…に存在し,各系列のそれ以前のバージョンにも存在する可能性がある」とありましたがこれは誤りで,正しくは「この問題はPostgreSQL 7.4.3…に存在し,各系列のそれ以前のバージョンにも存在する可能性がある」です。また「B-Treeインデックスが張られているテーブルに…この問題は7.4.4より前のリリースには存在しないという」は誤りで,正しくは「この問題は7.4.4より前のリリースには存在しないという」です。お詫びして訂正いたします。(2003/8/26)

◎参考資料
Update Releases 7.2.5, 7.3.7, 7.4.5 Available, Recommended.(PostgreSQL Global Development Group)
PostgreSQL 7.2.4 から 7.2.5 への変更点(SRAによる日本語訳)
7.3.7の変更点(SRAによる日本語訳)
PostgreSQL 7.4.3 から 7.4.5の変更点(SRAによる日本語訳)