マイクロソフトは7月23日,7月14日に公開された「Windows シェルの脆弱性により,リモートでコードが実行される(839645)(MS04-024)」のパッチを適用したWindows XPにおいて,不具合が発生する場合があることを明らかにした。ネットワーク共有しているファイルを開くと共有違反が発生したり,ネットワーク・トラフィックが増加したりする場合があるという。

 具体的には,他のユーザーが「ヒント(ToolTip)機能」で開いているネットワーク共有上のファイルを開こうとすると,共有違反が発生する。加えて,ヒント機能により不要なトラフィックが発生する場合がある。

 この不具合を解決するパッチは公開されていない。マイクロソフトに個別に問い合わせて入手する必要がある。ただし,同社の情報を見る限りでは,深刻な不具合ではない。同社では,この不具合で深刻な影響を受けていない場合には,Windows XP SP2がリリースされるまで待つよう勧めている。Windows XP SP2には,この不具合を修正するパッチが含まれるという。

◎参考資料
マイクロソフト サポート技術情報 - 871242:セキュリティ更新プログラム 839645 のインストール後,Windows XP 環境で共有違反およびネットワーク トラフィックの増加が発生することがある

(勝村 幸博=IT Pro)