マイクロソフトは7月8日,Windows 2000のInternet Explorer(IE)において,Webページ上のINPUTタグの項目に日本語入力できない場合があることを明らかにした。かな漢字変換ソフトに「IME 2002」あるいは「IME 2003」を使用している環境でのみ影響を受ける。対策は,IMEの設定で「詳細なテキストサービスを使用しない」にすること。

 マイクロソフトが公開したサポート技術情報によると,以下の条件をすべて満たす場合に,日本語入力できなくなるという。

  • ひとつのIEのインスタンスで複数のウインドウを表示している
  • 別のウインドウでページの更新(METAタグのRefresh)が実行されている
  • IMEの「詳細なテキストサービス」が有効になっている(デフォルトで有効)

 サポート技術情報には,この現象を再現するためのHTMLコードが記載されている。

 対策は「詳細なテキストサービス」の設定を「使用しない」にすること。「詳細なテキストサービス」とは,手書き入力や音声入力といった機能をサポートするサービス。「使用しない」にする具体的な手順は,「サポート技術情報 - 833062 [IME2003] テキスト サービスに関して」に詳しい。

◎参考資料
◆マイクロソフト サポート技術情報 - 873091「[IME2003] Windows 2000 上の Internet Explorer で日本語入力ができなくなる」
◆マイクロソフト サポート技術情報 - 833062 「[IME2003] テキスト サービスに関して」

(勝村 幸博=IT Pro)