The Apache Software Foundationは7月1日(現地時間),オープンソースWebサーバー・ソフトウエアの新版「Apache HTTP Server 2.0.50」のリリースをアナウンスした。リモートからサービス停止攻(DoS)攻撃を行われる恐れのあるセキュリティ・ホールが修正されている。サーバー管理者はバージョン・アップまたはパッチの適用を行うことが望ましい。

 2.0.50で修正された重要なセキュリティ・ホールは2点。ひとつはhttpヘッダの解析時にメモリー・リークが発生し,リモートからのサービス停止攻撃が可能になる脆弱性(CAN-2004-0493)。

 もう一点は,通信を暗号化するmod_sslのバッファ・オーバーフロー。クライアント証明書の6Kバイトを超えるサブジェクトDN(識別名)により引き起こされる(CAN-2004-0488)。

 Apache HTTP Server 2.0.50は,公式サイトのダウンロード・ページから入手できる。

(高橋 信頼=IT Pro)

◎参考資料

Apache HTTP Server 2.0.50 Released

CAN-2004-0493

CAN-2004-0488