SRAは5月26日,同社が販売しているDBMS「PowerGres」に,オープンソースのフレームワーク「Struts」とアプリケーション・サーバー「Tomcat」を組み合わせた「PowerGres Application Server」を発表した。6月14日から出荷する。
PowerGresは,オープンソースのDBMS「PostgreSQL」に,SRAが開発したGUI管理ツールやサポート・サービスを付加し,有償製品として販売しているもの。組み合わせて使用されることの多いStrutsとTomcatも,SRAが一括してサポートを提供することで,ユーザーは障害切り分けが不要になるという。また,PowerGres Application Serverには,PowerGresとStruts,Tomcatを一括してインストールできるインストーラも付属する。
同時に,クラスタリング・ソフトウエア「LifeKeeper」と組み合わせた「PowerGres Application Server HA」も発表した。LifeKeeperの4ノード分のライセンスが含まれており,PowerGresとTomcatをそれぞれ2台のサーバーで動作させ,片方のサーバーに障害が発生した際に,もう1台のサーバーでサービスを継続できる。PowerGres Application Serverと同時期に出荷する。
Tomcatは最新バージョン5の新機能として,フェールオーバーが可能なクラスタリング機能を備えるようになった。しかしバージョン5は2003年12月に正式にリリースされてまだ間もなく「現時点では,高負荷時に不安定になることがある」(SRA オープンソースカンパニー ビジネス部 プロダクトグループ主任 松田亮一氏)ことから,Tomcat自体のクラスタリング機能は使わず,LifeKeeperを使用している。
PowerGres Application Serverの価格は,1サーバー初年度サポート込みで78万7500円。PowerGres Application Server HAは4ノード構成時,初年度サポート込みで493万5000円。ともに動作環境はRed Hat Enterprise Linux ASまたはES 2.1または3.0。