Fedora Projectは米国時間5月18日,Linuxディストリビューションの新版Fedora Core2をリリースした。Fedora Core2の特徴は,セキュアOSのSELinuxを標準装備したこと(関連記事)。またLinuxカーネルの最新版である2.6を採用し,応答性などを高めた(関連記事)。

 Fedora Coreは,Red Hat Linuxの事実上の後継となるLinuxディストリビューションで,無償で利用できる。開発コミュニティであるFedora ProjectにはRed Hatが全面的な支援を行っている(関連記事)。

 SELinuxはアクセス権限をきめ細かく制御することなどにより,不正侵入を防ぐ機能を備えたOSである。インストールが難しいことが普及の障壁の一つとなっていた。主要なディストリビューションの一つであるFedora Core2に標準装備されたことで,普及が拡大する可能性がある。

(高橋 信頼=IT Pro)