学校法人電子学園 日本電子専門学校は4月26日,CD-ROMから起動するLinux「KNOPPIX」を採用した,ハードディスクのないクライアントによる実習環境を構築し,安定的に稼働させることに成功したと発表した。KNOPPIXは,CD-ROMで起動し,ハードディスクがなくとも使用できるLinux OS。日本電子専門学校では「クライアントのソフトウエアのメインテナンスなどが必要ないため,TCOを大幅に削減できる」としている。

 KNOPPIXを導入したのは,日本電子専門学校 コンピュータネットワーク研究科の42台のパソコン。産業技術総合研究所が配布しているKNOPPIX日本語版を元に,日本電子専門学校がカスタマイズしたLinux OS「GreenBarbarian」を使用している。同科で作成した実習用プログラミング言語や,Java2 SDK 1.4.2などが組み込まれている。

 また,コンピュータネットワーク研究科の生徒に,GreenBarbarianのCDを持たせ,自宅でも実習ができる環境を構築している。KNOPPIXの場合,メモリー上にファイルを保存するため,電源を切るとファイルが失われてしまう。そのため,自宅からインターネット経由で日本電子専門学校にアクセスし,学校内のファイル・サーバーにファイルを保存したり,呼び出したりすることができるようになっている。