SRAは,PostgreSQLの大規模向け有償DBMSである「PowerGres Plus」のWindows版を,5月10日に出荷する。これまでPowerGres PlusはLinux版のみ販売していたが,Windowsにも移植した。販売はアイ・ティ・フロンティアが担当する。

 PostgreSQLはオープンソースのDBMS。PowerGres Plusは,富士通のDBMS「Symfoware」のエンジンをPostgreSQLに組み込み,大規模システムでの性能や耐障害性を高めたDBMS。PostgreSQLと同じコマンドやAPIを使いアプリケーションを開発できる。

 SRAでは,PostgreSQLをベースにした有償DBMSとして中小規模向けの「PowerGres」と大規模向けの「PowerGres Plus」を販売している。2003年5月にPowerGres on Windows,2003年9月にPowerGres on LinuxおよびPowerGres PlusのLinux版を出荷した。

 2003年にはPowerGresシリーズ全体で約1000本を販売したが,約8割がWindows版だった。そのことなどから,Windows版の大規模向けDBMSのニーズがあると判断した。

 1CPU版の価格は,1年間のサポートが付属し23万9000円から。5月10日はキャンペーン価格として22万円で販売する。

(高橋 信頼=IT Pro)