オープンソース・ソフトウエアの推進を目的とするNPO法人,日本オープンソース推進機構が2004年5月から本格的な活動を開始する。

 オープンソース関連の団体はいくつかあるが,同機構では法整備,COBOL資産の活用,セキュリティを高めたLinuxであるSE-Linuxに関する専門委員会を設け,これらの分野についての研究や導入支援に力を入れていく方針。

 また,自治体や一般企業などのオープンソース・ソフトウエア導入に関する調査企画や監査などを受託していきたいとしている。「例えばベンダーの提示する価格が適正なのかについての監査や,またベンダーが『オープンソース・ソフトウエアではできない』といったとき,『こうすればオープンソース・ソフトウエアできる』といった提案などを第三者の立場から行っていきたい」(事務局長 小野英之氏)

 日本オープンソース推進機構は,東京都立大学 学長 石島辰太郎氏が理事長を務める。レッドハット 取締役 松浦徹氏などが副理事長となっている。2004年2月2日に内閣府から特定非営利活動法人としての認可を受けた。

 年会費は団体正会員が一口60万円,個人正会員が一口12万円など。自治体会員は無料とする。

(高橋 信頼=IT Pro)