ミラクル・リナックスは2004年4月1日,オープンソースのWindows互換サーバー・ソフトウエア「Samba3.0」の国際化対応版を一般公開した。同社のホームページからダウンロードできる。

 同社は2003年9月から,独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)の「オープンソフトウェア活用基盤整備事業」に採択され「Samba3.0国際化対応プロジェクト」を行っていた。このほどそのプロジェクトが完了し,その成果をオープンソース・ソフトウエアとして公開した。

 Sambaは,LinuxやSolarisなどUNIX系OS上で,Windows互換のファイル・サーバー機能やプリント・サーバー機能を実現するソフトウエア。2003年9月にリリースされた最新版のSamba 3.0は,Active Directoryドメインへの参加機能や,Windows NT4.0 Serverからの移行機能を備える。しかし,内部での文字コードの扱いが前バージョンの2.2から変更されたため,多くの国際化に関する不具合が発生していた。ミラクル・リナックスでは,マルチバイト対応コードを修正し,共有名が一部の文字を使用できない問題や,一部のマルチバイト文字が文字化けしてしまう問題などを解決した。

 プロジェクトで行った修正の詳細や,報告された障害とその対応状況なども,ミラクル・リナックスのホームページで公開されている。

(高橋 信頼=IT Pro)