ターボリナックスは3月16日,米Hewlett-Packard(HP)に対しデスクトップ向けLinuxをOEM供給する契約を締結したと発表した。OEM供給するのは2003年10月に発売した「Turbolinux 10 Desktop」。OEM契約の対象地域は中国,香港,インド,インドネシア,日本,韓国,マレーシア,フィリピン,シンガポール,台湾,タイ,ベトナムのアジアの12カ国となっている。

 ターボリナックスは中国などアジアでの事業に注力しており,「IDC Chinaの調査によれば,2002年の中国内サーバー市場におけるLinuxディストリビューション・ベンダー別シェアで65%,第一位を占めている。2003年の速報値でも同様な数値が出ている」(代表取締役社長 矢野広一氏)という。2002年の中国での出荷数は1万4000ユニットだった。また,2002年の中国でのサーバーとクライアントを合わせたシェアでも52.9%を占めるという。

 OEM契約の対象地域には日本も含まれる。日本ヒューレット・パッカードでは「契約はHPがOEM販売を行うことができるというもので,実際に日本でOEM販売するかどうかについては現在検討段階であり,未定」(広報部)としている。

 ターボリナックスは3月15日,ライブドアの100%子会社となることで合意したと発表している(関連記事)。

(高橋 信頼=IT Pro)