ユニアデックスは3月12日から,サポート切れRed Hat Linuxを対象とするセキュリティ・パッチ自動適用システム導入サービスを開始する。テンアートニが提供するセキュリティ・パッチを使用する。費用は,ソフトウエア価格が5サーバーで76万円から。

 ユニアデックスは2003年10月から,Linuxにパッチを自動適用する仕組みを導入するサービス「Linuxセキュリティーホール・パッチ自動適用ソリューション」を開始している。このサービスは,クワンティの自動パッチ適用ツールQloc Engineとヌリテレコムの統合運用管理ツール「Net-ADM」を利用している。これまではLinuxディストリビュータから提供される正式なパッチだけだった。

 米Red Hatは,同社のサポート・ポリシーに基づき,初期出荷後1年経過したRed Hat Linux 6.2/7.0/7.1/7.2/7.3/8.0のパッチ提供を終了している。テンアートニは「Linuxアップデートサービス」という名称でこれらのLinuxに対するセキュリティ・パッチを提供している。Red Hat Linuxの最終版であるRed Hat Linux 9については,Red Hat社によるパッチ提供は2004年4月30日で終了する。テンアートニは,それ以降Red Hat Linux 9向けにもセキュリティ・パッチを提供する。こうしたパッチを用いることで,ユーザーは継続的にセキュリティ・ホールの自動修正が行える。

(高橋 信頼=IT Pro)