WIP-5000

 日立電線は無線LANを用いたIP電話端末「WIP-5000」を今春,販売する。同機は,千葉市の幕張メッセで開かれた「NET&COM 2004」の日立コミュニケーションテクノロジー(ブース番号4820,以下同じ)や日立インフォメーションテクノロジー(4620)のブースで参考展示した(写真)。日立グループが企業向けIP電話システムを構築する際の端末として用いられる。

 WIP-5000はIEEE802.11bの無線LAN機能を搭載する。これによりワイヤレスで音声通話ができる。携帯電話/PHSと違って,内線電話であれば無料で通話できる。IPセントレックスと組み合わせることにより,インスタント・メッセージを送受信したり,通話相手が無線LANエリア内にいるのかどうか画面上で確認できる。

 気になるのは電池の持ち時間。カタログ・スペック上は連続通話約2時間20分,待ち受け通話約35時間としているが,まだこの時間は達成できておらず,現在は半分程度の時間だという。最大256ビットのWEP,IEEE802.1xのセキュリティ機能を備える。

 きょう体サイズは43×127×19.2ミリ。重さは約93グラム。3万円台で販売する予定。

(和田 英一=IT Pro)