図1●「2003年度のIT化投資は前年度に比べてどうなるか」を聞いた。「前年度並み」が半分で「大幅に増える」「やや増える」を含めると9割に(有効回答426社) |
「2003年度のIT投資額は売上高の何パーセントになるか」を聞いた結果,平均では売上高の約1.3%をITに投資することが分かった(図2)。IT活用が企業にもたらす効果について,47.8%の企業が「競争力向上に大いに貢献する」と回答。「競争力向上ほどではないが期待している」の42.3%と合わせ,9割の企業がIT活用に期待している。
図2●「2003年度のIT投資額(人件費含む)は,売上高のおよそ何パーセントか」と数字で聞いて集計し,平均で売上高の約1.3%になった(有効回答253社) |
「現在,重視するIT活用の効果は何か」を聞くと74.1%の企業が「情報や知識の共有」と回答。「今後重視するIT活用の効果は何か」では第1位が「意思決定の迅速化」(41.1%)になったほか,「直行直帰や在宅勤務といったワークス・タイルの改革」(39.9%)や「ガラス張りの経営」(39.7%)などマネジメント改革を重視する回答が上位に並んだ。
「現状のIT活用は会社の競争力向上に貢献しているか」では22.1%の企業が「競争力向上に大いに貢献している」と回答。「やや貢献している」は56%で8割近くがIT活用の貢献を認識。
「IT導入の課題は何か」では,67.8%がウイルス対策などセキュリティを第1の課題にしており,「費用対効果が分からない」(48.5%),「社員の情報リテラシが乏しい」(33.6%)などが続いた。
(大山 繁樹=日経アドバンテージ副編集長)