ネットワーク機器ベンダーのパーソルは,同社の無線ブロードバンド・ルーター「PBRW003」でVPN機能をサポートした。8月29日から対応ファームウエアを同社のWebサイトからダウンロードできる。PBRW003は最高54MbpsのIEEE802.11gに対応したルーターである。

 同社はすでに有線用のブロードバンド・ルーター最上位機種「BSR14」でファームウエアのバージョンアップによるVPN対応を実現している。今回,PBRW003もVPN対応したことにより,SOHO向けネットワーク機器群のVPN対応が完了する。

 ただし,当初のPBRW003のVPN機能は,BSR14よりも少ない。これは両機のCPUが異なるため,BSR14のコードをPBRW003にそのまま持って来られなかったから。近日中に再度,ファームウエアをバージョンアップして,同等の機能にする。

 後から追加される機能は,具体的には,アグレッシブ・モードとVPN-DDNS。どちらもIPアドレスが固定でなくても,VPN接続するための機能である。アグレッシブ・モードは,センター側は固定IPアドレスで,末端側が動的IPアドレスの場合に用いるモード。VPN-DDNSは双方が動的IPアドレスの場合でも,ダイナミックDNS機能を用いてVPN接続する機能である。

 PBRW003は,無線カードをセットにして「PBRW003P」として販売している。セット価格はオープンだが,1万8500円程度で売られている。

(和田 英一=IT Pro編集)