NTTコミュニケーションズは,日本コンベンションセンター(幕張メッセ)で開らかれている「Networld+Interop 2003 Tokyo」において,同社の無線LANアクセス・サービス「ホットスポット」でIPv6による接続を2004年春から実施することを明らかにした。

 ホットスポットは同社が2002年5月15日から開始したサービス。現在主流のIEEE802.11bだけでなく,より高速のIEEE802.11aでも利用できるのが特徴である。月額利用料は1600円。

 NTTコミュニケーションズが無線LANでIPv6をサポートするのは今回が初めてではない。商用サービス「ホットスポット」の前に行っていた,試験サービス「ハイファイブ」でも1カ所だけIPv6に対応したアクセス・ポイントがあった。ところが,商用サービスに移行するにあたっては,IPv6のアクセス・ポイントはなくなってしまった。

 来年春からはホットスポットの複数のアクセス・ポイントでIPv6を用いてインターネット接続ができるようになる。IPv6のアドレスをもった無線LAN端末であれば,アクセス・ポイントが変わっても,モバイルIPv6の機能により,セッションが途切れずに通信を続けられる。アクセス・ポイントが変わるたびに,再度,ログインし直して,新しいIPアドレスを取得するといった手間が原理的になくなる。

(和田 英一=IT Pro)