マイクロソフトは3月12日,「Windows Update」などで発生した障害や,急速に感染を広げるウイルスなどを同社サイトでユーザーに知らせる「トラブル速報サービス」を開始した。3月13日には,同社が公開する「サポート技術情報」をメールで送信する「サポート技術情報 E-Mailサービス」,事前に登録したサポート技術情報が更新された場合にメールで通知する「サポート技術情報 E-Mail更新通知サービス」を開始した。

 「トラブル速報サービス」のページには,同社が提供するオンライン・サービスで障害が発生した場合などに,その情報がいち早く掲載されるという。同社によると,オンライン・サービスの障害情報やウイルスなどの緊急情報を提供する“場”が今までなかったために,ユーザーからはそのような場を用意してほしいという要望が以前から寄せられていたという。その要望に応えるために,「トラブル速報サービス」を開始したとしている。

 「サポート技術情報 E-Mailサービス」は,指定した番号のサポート技術情報をメールで受け取れるサービスである。同サービスを説明するページにあるように,ほしいサポート技術情報の番号を件名に記入して「JPMSHelp@microsoft.com」あてにメールを送れば(メールの本文は空白),そのメールの返信として,希望した番号のサポート技術情報が送られてくる。

 「サポート技術情報 E-Mail更新通知サービス」は,あらかじめ指定した番号のサポート技術情報が更新された場合に,メールで通知してくれるサービスである。同サービスのページから登録用のメールを作成できる。メールを作成できない場合には,「サポート技術情報 E-Mailサービス」と同じあて先へ,件名を「[KBUP] (サポート技術情報の番号)」としたメールを送れば登録できる。ただし,1回の登録で知らせてくれる更新は1回限りである。再度登録しないと,それ以降の更新情報は送られてこない。

 Webから利用できるサービスとして,新着のサポート技術情報の一覧が表示される「新着サポート技術情報」や,製品名やキーワードでサポート技術情報を検索できる「サポート技術情報検索」などが既に存在する。

 それらのサービスに対して「サポート技術情報 E-Mailサービス」では,「サポート技術情報をメールとして保存できるので,オフラインのときも参照できる」,「サポート技術情報をそのまま第三者へ転送できる」,「番号が分かっている場合には,検索ページにアクセスする必要がない」――といったメリットがあるという。「サポート技術情報 E-Mail更新通知サービス」を利用すれば,現在のサポート技術情報で「現在調査中」や「後日更新する」となっている場合に,更新情報に忘れずにアクセスできるというメリットがある。

◎参考資料
トラブル速報サービス
サポート技術情報 E-Mailサービス
サポート技術情報 E-Mail更新通知サービス

(勝村 幸博=IT Pro)