トレンドマイクロは12月13日,同社のウイルス対策ソフト「ウイルスバスター2003 リアルセキュリティ」に発生した4種類の不具合を解消するパッチ(修正モジュール)を公開した。いずれもネットワーク接続に関する不具合で,ユーザーの環境によっては,ウイルスバスター2003をインストールすると「ネットワークに接続できない」,「通信速度が低下する」といった現象が発生していた。なお,今回公開されたパッチはセキュリティに関するパッチではないので,不具合が発生するユーザーだけが適用すればよい。

 同社が公開した不具合は以下の4種類。

  1. ネットワークに接続できなくなる
  2. インターネット接続時にブルースクリーンになる(Windowsが異常終了する)
  3. 通信速度が低下する
  4. ネットワークへのログオンに時間がかかる,またはログオンできない

 3 を除く不具合は同社サイトで既に公開されていたものの,パッチは公開されていなかった。いずれの不具合に関しても,同社のサポート・センターに問い合わせたユーザーには個別に対応していたという。

 いずれの不具合も一つのパッチを適用することで解消できる。ただし,ユーザーのOSによって,適用すべきパッチは異なる。Windows NT4.0/2000/XP の場合は「vb23_tmcfw_1079s.exe」,Windows 98/Me の場合には「vb23_tmcfw_1079v.exe」を適用する。

 しかしながら,「ネットワークに接続できなくなる」不具合については,上記パッチを適用しても解消されない場合がある。その場合には,「ウイルスバスター2003をインストール後,ネットワークにつながらなくなる(その2)」で公開されているレジストリ・ファイルをダウンロードおよび実行(ダブル・クリック)して,レジストリの値を追加する必要がある。

◎参考文献
ウイルスバスター2003 修正モジュール配布のご案内

(勝村 幸博=IT Pro)