米Websenseは7月1日,業務上不要なWebアクセスを制限できるWebフィルタリング・ソフト「Websense Enterprise」のオプション・データベース「プレミアム・グループ3(PG III)」の出荷を開始した。PG IIIには,ウイルスや不正なスクリプトなどが埋め込まれたWebページのURLが登録されている。そのため,PG IIIをWebsenseに導入すれば,業務に関係がないWebサイトへのアクセスを制限できるだけではなく,Web経由のウイルス感染などからユーザーを守れる。

 「ウイルス対策ソフトに代わるものではない。あくまでも補完するためのものだ」(米Websense マーケティング部長 Darryl H. Gordon氏)

 Websense Enterpriseには「マスター・データベース」と呼ばれる,URLのデータベースが標準装備されている。URLは,例えば「アダルト」や「ギャンブル」といったカテゴリに分類されているので,管理者がカテゴリを指定すれば,そのカテゴリに含まれるURLへのアクセスを禁止できる。

 マスター・データベースのカテゴリを増やすためのオプションとして,同社は2000年からプレミアム・グループ(PG)の出荷を開始した。2000年に出荷されたPG Iには,従業員の生産性を低下させるようなカテゴリ(例えば,「掲示板」や「オンライン証券」など)が含まれる。2001年に出荷されたPG IIには,帯域幅を浪費するようなカテゴリ(例えば,「ストリーミング・メディア」や「インターネット電話」など)が含まれる。そして今回,セキュリティに特化したPG IIIを出荷した。

 PG IIIを含む,いずれのデータベースも毎日更新され,ユーザーはインターネット経由でダウンロードできる。同社によれば,データベースは8時間おきに更新されているという。

(勝村 幸博=IT Pro)