サン・マイクロシステムズは6月12日,同社OSの最新版「Solaris 9」の出荷を開始した。「Sun ONE Application Server」や「iPlanet Directory Server」といったミドルウエアの機能が統合されていることが特徴。同社によれば,300以上の新機能が追加されたという(関連記事)。

 今回の出荷発表の席上,米Sun MicrosystemsのSolaris Software Marketing副社長Andy Ingram氏は,ミドルウエアは別ソフトとしてバンドル(同こん)されているのではなく,OSの一機能として統合されていることを強調する。統合されているために,パフォーマンスに優れ,運用が容易であるという。さらに,Solaris 9では,Webサービスのプラット・フォームとして,必要な機能がすべて統合されたとする。

 Solaris 9のライセンスは,今までのSolaris OSと同様に,サン・マイクロシステムズのパートナーから購入する。料金はインストールするマシンの最大CPU数によって異なる。シングルCPUモデルについては無償。バイナリ・コードはCD-ROMあるいはDVD-ROMのメディアを購入するか(価格は3万円),サイトからダウンロードする。ソース・コードについては,今後公開する予定。

(勝村 幸博=IT Pro)